山梨順一の着眼点
BMWGT
 今回は私が10数年前に全日本GT選手権にBMW M3で参戦していた頃の話をしてみたいと思います。10年以上前・・・ということは、そうです! BMWはBMWでもE30型のM3の話です。使用していたレースマシンは、このGT選手権がはじまる前に開催されていたグループAというレースのために製作されたM3。その車両をベースにGTレギュレーションに合わせるためモディファイを施し、エンジンも300馬力程度にチューンナップしているのです。外装はローダウンにホイールがセンターロック式の18インチになっている以外は、見た目はほとんどノーマル状態。しかし、よ〜く見てもらうと分かりますが、マフラーから火が出ている。火が出るって危なくないの?って思う人もいるでしょうけど、これはチューニングエンジンなら通常ありえることで、マフラー付近はその対策もされているので問題なし。読者のみなさんも知っているF1もよくみると、同じように火が出ている時があるんですよ。
マシンの話はこれくらいにして、レーシングドライバーってレースウィークや普段って何してるの? このような質問をよくされます。日中はもちろんテストや予選など決められたスケジュールこなしますが、実は夕方からも結構忙しいんです。GT選手権にもなると、マシンにトラブルがあればチームミーティングは日常茶飯事だし、それ以外でもスポンサーやファンの人達とパーティがあったり食事をしたり、寝るまでスケジュールはいっぱいなのです。また、レースが続く時や地方のサーキットへの遠征になると、週のほとんどがサーキットで、家に帰るのはレース後の2〜3日。その時はゴルフをやったり、趣味を楽しんだりと自由に息抜きをしていましたが、今思えばよくやってたな〜なんて我ながら関心してしまいます。そんなスケジュールなので、遊ぶのも仲の良いドライバーやメカニックがほとんど。GT選手権では年齢も近い長嶋正興選手がパートナーだったので、よく呑みに行ったり合コンやったり(昔の話ですから・・・)しましたね。GT選手権のような耐久レースになるとドライバー同士のコンビネーションも重要になるので、仲の良いドライバーがパートナーだと、そのあたりがスムーズだし、実際やりやすかったですね。
今回はレース参戦記の第1回ということで、まだまだお伝えしたいことが山ほどありますが、今回はここまで! 次にこのようなレースの話ができる時は、世界のBMWレースマシンやレースの戦略、市販車との違いなど詳しくお伝えしたいと思います。お楽しみに!
ドライブテクニック
 さて、質問です!運転がうまい人とはどのようなことができる人でしょう?この質問の答えは単純明快。高速道路を300kmで走れる人でもなければ、すり抜けが上手い人でもない。正解は事故を起こさない人、もしくは事故を未然に防げる人である。いくら速く走れても安全を除外ししていれば危険なのはもちろんだし、紙一重のテクニックを披露されても横に乗っている人は、たまったもんじゃない。やはり、家族や恋人などを安全に目的地まで運んであげて、はじめて「うまい」ドライバーといえる。しかし、これだけ車が世の中に走っていると事故を起こさないのが不思議なくらい。
自分がいくら気を付けていても、もらい事故など自分の意と反する場合も大いに考えられる。そこで、今回はできるだけ事故を防止できる運転テクニックをチョットだけお教えしましょう。まず、自分が運転している姿を思い浮かべてください。その時、足はアクセルに置いてありますか? それともブレーキですか? 加速をしている時は仕方ありませんが、加速を終えてからもアクセルに足を置いている人は、事故に遭ってしまう確立が高いのです。普段から加速時以外はブレーキ側に足を置いておけば、咄嗟の時にすぐにブレーキを踏めるのです。アクセルからブレーキに置き換えるのに何秒もかからないじゃないか! と思う人もいるでしょうが、そのコンマ何秒かの遅れで事故をするかしないか明暗が分かれてしまうのです。車同士や障害物でも言えることですが、1センチでもあたってしまえば事故になるし、極端な話1ミリでも隙間があれば事故にはならないのです。この違いは非常に大きく、愛車と永く付き合うため、悲しい思いをしないためにも、ぜひ実践してほしいことなのです。また、うまいドライバーだと思わせるコツは、車のサイズやエンジンの大きさに関わらず、急発進、急ブレーキ、小刻みなペダル操作をしないことです。自分ではそのつもりがなくても同乗者の頭がブレーキの度に動いたり、置いてあるジュースがこぼれるようではダメです。きっと言葉にはしないでしょうが、同乗者は不快に感じている場合が多いので、ブレーキは止まる瞬間に少しだけ踏む量を緩めてあげるなど些細な気配りが必要なのです。運転はすべてに「ちょっとしたこと」を意識するだけで、だれでも格段にうまくなれるのです。
キタムラヒロコの視界良好!
 郵便局に行ったら、来年の年賀はがきの予約受付が始まっていました。文具店にはカレンダーや手帳が、品揃えも豊富に並んでいます。ええっ、もう?と心の中で言いつつ、このような「次の季節を思わせるなにか」を目や耳にしたとき、「もう?」と思わなかったことって今までなかっただろうな、ということに気づきました。クリスマスソングをその年初めて聞いた、バレンタイン用のチョコレートが売られているのを見た、というようなときに「えっ、もうそんな時期?」と毎年毎回、必ず思う。次の季節が来るのは分かっているのに、その季節らしい何かが顔を見せると「早い」と感じる。誰にとっても、日々というのは早い早いと言いながら過ぎていくものかもしれません。
 もう、と思うのは楽しいことでもありますが、心の視線がそちらに向いてしまうと「今」という時間が見えなくなってしまうこともある。「今」を味わってる!という強い感覚が得られるのは、仕事をしているときよりもやはり、心と身体を存分に解放しているときかもしれない。
 ……ということで、「今」を味わってきました。今年初めての、ヴァカンスで す。
 目指したのは、東京から特急わかしおで1時間半、千葉県勝浦市にあるタラソテラピーリゾート「テルムマラン・パシフィーク」です。タラソテラピーは「海洋療法」、また、テルムマランというのはフランス語で「温かい海」という意味。その名の通り「温かい海水を利用した海洋療法」……マッサージや水浴、軽いエクササイズ、海草パックなどで海の恵みを存分に身体に吸収させる「療法」が受けられる施設です。けがをした人のリハビリテーションやスポーツ選手のコンディション作りに利用されることもあるのだとか。本場フランスの施設では、長逗留してゆっくり心と身体を癒すセレブも多いそうです。
 さて、私と友人は今回「エステティックが付いたプログラム」を予約しました。 海水のプールで肌にたっぷりミネラルを補ったあと、トリートメントを受ける という女性好みのコースです。
 毎日勝浦の海から汲んで来る新鮮な水で満たされたプールの水温は、日本人が最もリラックスできる「不感温度」の33℃から36℃に設定されています。プールに入って1,2分もすると「水に浸かっている」という感じがなくなり、肌が水に溶けているような不思議な感覚が得られます。また、ご覧のように下からぼこぼこと強いジェットが沸き上がってくるゾーンもあり、プールの縁に手をかけるだけで全身がぐわっと浮きあがります。「浮く」という感覚は、非常に気持ちがいいもの。私と友人は存在を感じない水の中に(上に?)何十分も浮かんだまま、ときどき話をする以外はただひたすらぼんやりと「浮く」快感を愉しんでいました。
 ただひたすらぼんやりと。
 エステティックを受けた約1時間もそのように過ごし「ぼんやりする以外に選択肢がない」ことのぜいたくさを噛みしめ、私たちはふぬけのようになって宿泊場所に向かいました。勝浦に住んでいる友人が借りてくれた別荘です(勝浦は別荘地でもあります)。その友人が豪華な夕飯を作って待っていてくれた(!)ので、私たちは別荘でも「ただひたすら」食べて「ぼんやり」するという至福のときを過ごしました。天井が高く、広く、東西南北全ての角度から光が入ってくるその別荘は、友人の知人のお医者さんがバブルの時代に億のお金を出して買ったものだと聞かされました。そんな高価な家に泊まったのはたぶん、初めてです。 窓の向こうに光る月、テレビを消せば虫の声。なんて完璧なリゾートなんだろう、と思いながら急速に眠りにつく幸せはまさに「え」も言われぬものでした。
 さて、リゾートの空は青いと相場が決まっていますが、その青に向かって凛々しく背を伸ばすある植物に翌日、出会いました。勝浦から鴨川を通って千倉まで海岸線をドライブ、ぶらぶらと散歩をしているときに見つけた、かるく2メートル以上はある「すすき」です。
 白っぽい金色の毛並みがまさに「毛並みのいい」雰囲気。秋の陽射しを存分に受けて輝くその姿は、高貴と表現してもいいくらいでした。あぁ、すすきに「高貴」という形容詞が似合うなんて!空を従えたブロンドの美女が髪をなびかせて微笑んでいるかのような、まさにそれは「すすきの最高級品」でした。
 なるほど、どんなものにもレベルというものがあるのだなぁ。
 なんだか妙に納得し、私は立ち止まってぽかんと口を開け、美しい「彼女たち」を見上げました。ただひたすら、ぼんやりと。
ドジ井坂:ビーチで遊ぼ!
暖かい秋ですね。10月初旬の暖かい日には、家から水着のまま子供たちと海水浴に行きました。みなさんにとって10月は秋だから・・海水浴には季節はずれですが、我が家では一年中チャンスがあれば海で遊びます。夏の太陽に暖められた海水はまだまだ暖かく、僕はその日も裸でサーフィンしちゃいました。ドジは皮下脂肪が多いから大丈夫と皆に言われますが、この季節暖かい日ならまだまだ裸が気持ち良いと思うのですが・・・。
我が家の子供たちは海水浴といっても、寒ければスプリングの(半袖半パンツ型)ウエットスーツがあるので、どんな寒い日でも4月から10月は海水浴シーズンなのです。海水浴といってもサーフィンやウインドサーフィン、カヤックにスキムボード、砂遊びなど、海で出来ることはなんでもやります。海のコンディションは、日々刻々変わるので、風が吹いたら風で、波が出たら波で、波が無い穏やかな海面に浮いているだけでも楽しめます。すべて海水浴ですから。
ビーチクラブの活動が各地で展開されるようになる数年前までは、この季節週末には車に遊び道具満載で伊豆の海岸によく行きました。海水は暖かく、海に入っているサーファー以外誰もいません。広い砂浜はまるで自分の庭のように遊びたい放題。海で砂浜で好きなだけ遊んだ帰りには、温泉に暖まりながらまた水遊びになります。僕の家族だけでなく、子供の友達の家族が合流し、両親が来れない子供たちも連れて行くようになり、週末は子供会ツアーのようでした。
今の日本は、家族も老人も社会全体が孤立しているように感じます。家族だけで遊んでいると、どうしても子供に気を遣ってしまいます。気を遣っているとどうも夕飯までもまずくなる感じがします。僕の子供たちは他の親御さんがいろいろ鍛えてくれます。可愛い子には旅をさせろということなのでしょうね。
現在ひらつか、江ノ島、逗子、鴨川で毎月定期的に活動しているビーチクラブ定例活動はこんな子供と大人と周辺の人々を巻き込んで始まりました。11月は風で遊ぶカイトスポーツがおもしろそう。12月は恒例のチョコフォンデュで、ビーチで楽しみます。いろいろな家族と遊んでみませんか。
プロフィール紹介
山梨順一
レーシングドライバー
全日本GT選手権やスーパー耐久をはじめとする数々のレースキャリアを持つレーシングドライバー。昨年のフォルクスワーゲンGTIカップシリーズチャンピオン。
北村浩子
FMヨコハマニュースアナウンサー
「book A to Z」、FM横浜ホームページ「ヒロ☆コラム」等を担当。趣味は読書、スポーツ観戦、横浜ベイスターズの大ファン
ドジ井坂
本名:井坂啓美
(いさかひろみ)
元プロサーファー
1969年 全日本サーフィン選手権にて優勝。現在は、海では『海おやじ』を、山では『 山おやじ 』を自称し、海や山のアウトドアの遊びやレジャースポーツの普及をテーマに活動中!
[発行]株式会社モトーレン東名横浜  お問い合わせ先:mail.mg@tomei-yokohama.bmw.ne.jp
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