モトーレン東名横浜 メールマガジン vol.20
山梨順一の着眼点
新型クーパーS

 ミニクーパーと言えば老若男女を問わず、愛らしいスタイルとキビキビと走る運動性能が人気の車である。現在でこそボディサイズは3714×1683×1407ミリ(全長×全幅×全高  ※先代モデルより全長は60ミリアップ)と一般的な乗用車と大差はなくなってしまったが、その存在感は相変わらずといえる。街中ですれ違っても何かほのぼのとしているし、女性に似た優しさみたいなものを感じることができるので、私は勝手にミニクーパーを「癒し系車」だと思っている。正確には「癒し系」だと思っていた。という過去形が正しいのである。その意味は、先代モデルであるミニクーパーSの試乗時にも書いたのだが、ほのぼのとしているのはスタイリングだけで、スーパーチャージャーを搭載したSモデルは低回転域からアクセルのレスポンスも良く、そのパワーに合わせてセットされた足まわりは極めて運動性能が高いのである。つまり、癒されるどころか、ついつい手に汗握ってしまう楽しいじゃじゃ馬な車だったのである。ミニ=(イコール)じゃじゃ馬なんてことをイメージしている人は少ないと思うが、実はミニクーパーSとはそんなハートを熱くさせてくれる車なのである。

 

 時が経ち、クーパーSもこの春にモデルチェンジが行われたが、これがさらにハートを熱くさせる車になって登場したのである。車両スペックを見て驚いてしまったのだが、エンジンをはじめ足まわりパーツやコンポーネントまでがすべて新設計されており、愛らしいスタイルに変わりはないが、実は大胆なデザイン変更が行われている。その違いが分かりやすいのがフロントフェイス。ハニカム・グリルの形状が先代モデルよりも丸みを帯びているため優しい印象を受けるのだが、逆にライトは先代の丸形から楕円形を用いたデザインになっているため、よりスポーツ・テイストの強いイメージになっている。正直なところフロントフェイス以外は並べてみないと、どこが変更されているのか分からないのだが、バンパー形状変更による安全性の向上やピラー角を変えることによって視認性を上げるなど至るところが格段に進歩していることは間違いない。

 

 進歩しているという点で見ると忘れてならないのがエンジンである。先代モデルがクーパーSに採用した過給システムはスーパーチャージャーであったが、今回のモデルにはタービンを搭載したターボエンジンとなっている。パワーは1.7リッター(直列4気筒)とターボという組合せで175馬力を発生させるが、実際にアクセルを踏み込んでみると、その数字を上回る加速を体感することができる。このエンジンこそがニューモデルとなって圧倒的な違いとなる部分である。早速、このエンジンの実力を試しに車をワインディングへ持ち込んでみることにした。走りはじめた第一印象は、とにかくエンジンが気持ち良く回るということ。アクセルを踏み込むと3000回転あたりからターボが効きはじめるが、その加速感はノーマルとは思えないほどの速さで、これまで数百台のチューニングカーを乗り回してきた自分でも、一瞬緊張してしまうほどであった。

 ワインディングを走りはじめて数分が経ち、その速さにも慣れてくると次に気になったのが足まわり。たしか、先代のモデルは非常にスポーツ性の高さはあったものの、ギャップを乗り越える際などは突き上げ感があったのだが、このニュークーパーSはその突き上げ感がまったくないのである。そのため多少荒れた路面でも躊躇なくアクセルを踏んでいけるし、その際の接地感も十分である。このように書いてしまうと先代の足まわりが良くないように思われてしまうので補足しておくが、足まわりに違いがでたのは搭載される過給器の特性が異なるからである。先にも話した通り、先代はスーパーチャージャーでニュークーパーはターボである。スーパーチャージャーは、やはり出だしの瞬発力が魅力であり、その一瞬の加速を受け止めるには減衰力の高いショックが必要だったのである。逆にターボは一瞬の瞬発力というよりは、ある程度走り出した後の加速になるため、足まわりにかかる負担は少なくて済むのである。そのため、ニュークーパーに採用された足まわりは先代に比べて足まわりのセットがマイルドにできたのであろう。

 

 試乗を終えて、ふとコクピットを見回しメーター類をはじめステアリングやスイッチのユーモアなデザインを眺めていると、とてもあの強烈な走りをする車に乗っているとは思えない。これぞまさに羊の皮を被った狼である。使い古された表現かも知れないが、これほどこの言葉がピッタリとくる車に未だかつて私は出会ったことがない。

キタムラヒロコの視界良好!
「ら・く・ご」

 10年ほど前、読書仲間の友人が1冊の本を貸してくれました。柳家小三治さんがお書きになった『ま・く・ら』という本です。それまで落語を聞いたこともなく、もちろん「まくら」の落語における意味も知らなかった私はさほど興味を惹かれず、しばらく書棚に置いたままにしておいたのですが、ある日カバンに入れ、電車の中で読み始めたとたん、私は自分の不明を強く恥じました……ちょっと、なんて面白いのっ?!

落語の普及に際して、近年多大なる功績があったのはドラマ「タイガー&ドラゴン」ではないでしょうか。クレイジーケンバンド、横山剣さんが歌う主題歌のサビの部分「オレの話を聞けぇ〜〜」という歌詞は、落語がテーマのドラマの趣旨にちゃんと沿っていてうーんうまいなぁと思わせてくれましたが、落語では「話(噺)」の前のいわゆる世間話、イントロのことを、まくらと言います。小三治さんの『ま・く・ら』は、高座で実際に披露された18のまくらを文章に再現した、何度読んでも爆笑してしまう1冊。友人に返した後、書店で改めて購入し、続編の『もひとつま・く・ら』も買ってしまいました。

 『ま・く・ら』後、私は何度か寄席に足を運びました。小三治さんをはじめ、若手の柳家花緑さん、柳家喬太郎さん、「タイガー&ドラゴン」にも出演されていた春風亭昇太さんなど、友人に誘われるままいろんな方の高座を聞きに行きましたが、落語は、アナウンサーという仕事に参考になる要素がぎっしり詰まった娯楽でした。声は高低でなく濃度が決め手であること、笑いは間が作り出すものであること……行くたびに彼らが体得した技術に惚れ惚れし、心の中で唸りました。

 今年3月、友人の夫の落語家さんが真打昇進を果たし、上野鈴本演芸場で襲名披露興行が開かれました。古今亭菊朗あらため、古今亭菊志ん(ここんてい・きくしん)師匠です。真打というのはいわば肩書き。落語家として一本立ちしたと認められた証拠です。真打になると高座でトリを勤めることができますし、師匠と呼ばれるようになります。ある意味ではゴールであり、ある意味では出発。ここからが勝負とも言える、新たな幕開けです。フレッシュな菊志ん師匠の今回の演題は「小言幸兵衛(こごとこうべえ)」でした。長屋の大家である幸兵衛は、世話好きだけれど何かと小言の多い男。そんな幸兵衛のところに、ある日部屋を貸して欲しいと仕立て屋の男が訪れる。男の礼儀正しさと真 面目さに気を良くする幸兵衛だが、仕立て屋のひとり息子の話を聞いて眉をひそめる。男前で仕事のできる息子だというのに、なぜ幸兵衛は会ったこともないその息子にイチャモンを付けるのか?……という展開の、幸兵衛の理屈っぽさが大変面白いネタなのですが、菊志ん師匠の溌剌とした語り口、メリハリを効かせた演出は観客を大いに笑わせ、新師匠の門出を心から祝わせてくれました。おめでとうという気持ち、これからも笑わせてくださいよという励ましの気持ちを込めた会場全体に鳴り響く拍手が心地良く、こういう場に立ち会えるのは気分のいいものだなぁと素直に思いました。

 特別な知識がなくても、勝手を知らなくても楽しめるのが落語のいいところ。未体験の方もぜひ、ふらっと足を運んでみてください。近場では、横浜にぎわい座でほぼ毎週、高座が開かれています。

ドジ井坂:ビーチで遊ぼ!
「サーフィンが上手くなりたい!」単行本が出来ました
本の表紙です。

 世界初のサーフィンの基本的なトレーニング について解説した、ドジ井坂の「サーフィン が上手くなりたい!」波に乗るヒント(簡易 テイクオフ練習キットにDVD付き)マリン企画版¥4,286+消費税が完成、いよいよ発売になりました。簡易練習キットやらDVDを付 けたら、今までで一番高価な単行本になってしまいました。でもそれだけの価値はありますから、ご期待ください。

 これまでサーフィンといえば、とにかく海に行って海に入ることが最重要課題で、みなさん波の善し悪しばかりを気にして、あらゆる メディアを駆使して、波をチェックするのは熱心です。ではちゃんと波に乗っているかと いえば、かなり曖昧な答えが返ってきます。 どちらかといえば、波に乗るより海に浮かんでいる時間が長いようで、サーフィンは海に癒されるためのファッションかもしれません。 これではスポーツとは言えませんよね。 カラオケだってコソ練するし、多くの技術や能力は、繰り返しのトレーニングによって磨かれるのです。やはり間違ったやり方では、 上手くならないし、最低限の基本を練習しな いで、いきなりバッターボックスやティグラウンドに立つ大人はいないと思うのです。

羽田BC でお爺ちゃんがサーフィン体験 基本的な動作をクリアすれば、 このとおりボードの上にバランス良く立てるのです。 自己流のサーファーより、リラックスしていますね。

 しかし、夏になると大人が子供たちをボード に乗せ、○○ちゃんほら立ってごらん!て、 一見微笑ましい風景が繰り広げられています。 でもサーフィンのパドリングもバランスコン トロールの練習もしないで、ボードに乗せら れている子供の気持ちは複雑です。勉強でも 他のスポーツでも基本が大切!と言っている 大人が、サーフィンではいきなり子供を大人の試合のバッターボックスに立たせて、打ち なさい!って言っているのですから。このよ うな大人たちの論理的でない行動が、海に子 供たちがいない原因の一つではないかと憂慮しているところです。 サーフィンもスポーツとして、他のスポーツ 同様に、まず基本をしっかりマスターして、 大人も子供もサーフィンを楽しんでいただき たくて、この本を作りました。

 いろいろな練習キットも開発したものを本の 中で紹介しています。参考にしてください。 また各地のビーチクラブ定例活動でも、この基本をマスターする体験プログラムを実施しています。親子で参加してください。参加無 料です。ウエットスーツの無料レンタルもあります。

★ビーチクラブへの参加は  http://www.beachclub.jp


メルマガ読者に、文中で紹介した、
ドジ井坂氏のサイン入り「サーフィンが上手くなりたい!」を 抽選で5冊プレゼント!

※ 当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

応募方法 
下記メールアドレスに住所、氏名をご記入の上、
「サーフィンが上手くなりたい!希望」とお書き添え下さい。
mail.mg@tomei-yokohama.bmw.ne.jp
(お送りいただきました住所、氏名は、本件抽選終了後に破棄します)
応募期間  
平成19年5月15日応募分まで
プロフィール紹介
山梨順一 山梨順一
レーシングドライバー
全日本GT選手権やスーパー耐久をはじめとする数々のレースキャリアを持つレーシングドライバー。2004年のフォルクスワーゲンGTIカップシリーズチャンピオン。
北村浩子 北村浩子
FMヨコハマニュースアナウンサー
「book A to Z」、FM横浜ホームページ「ヒロ☆コラム」等を担当。趣味は読書、スポーツ観戦、横浜ベイスターズの大ファン
ドジ井坂 ドジ井坂
本名:井坂啓美
(いさかひろみ)
元プロサーファー
1969年 全日本サーフィン選手権にて優勝。現在は、海では『海おやじ』を、山では『 山おやじ 』を自称し、海や山のアウトドアの遊びやレジャースポーツの普及をテーマに活動中!
[発行]株式会社モトーレン東名横浜  お問い合わせ先:mail.mg@tomei-yokohama.bmw.ne.jp
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