モトーレン東名横浜 メールマガジン vol.94
山梨順一の着眼点
BMWサスペンション(後編)
 前号の「後編」に引き続き、今号もBMWのサスペンションについてお話したいと思う。後編を読んで、BMWのサスペンションはショック単体の高い性能も去ることながら、シャーシ、ボディ、タイヤ、ホイールなど、 すべてのパーツが高い次元で融合(一体化)した結果であり、他メーカーでは決して真似することの出来ない逸品であることはお分かりいただけたと思う。そこで、後編ではBMWの最新サスペンションにも触れていきたい と思うが、つい先日偶然にもE30型のM3に乗ることが出来たので、まずはそのM3の足回りについてもお話ししたいと思う。
全日本GT選手権でドライブしていた時からすればすでに15年以上が経っており、レーシングマシンならばともかく、まったくのノーマルのためさすがに期待もしていなかったのだが、走りはじめると予想以上にサスペン ションがしっかりと動いているのがよく分かった。そのためコーナリングでは現行モデルであるF30型に共通する高い接地感があり、ワインディングでも十分にコーナーを攻めることができた。このE30型M3が発売され たのが1985年ということは今から30年近くも前に、すでにこのような完成度の高い足回りを開発し実車に投入していたというのは本当に驚きである。もうひとつ驚きなのがその耐久性。このM3のオーナーも多少のメンテ ナンスは行っているものの、ほとんどパーツを交換することなく今現在も快適に走れているというのである。毎度国産車を比較対象にして申し訳ないが、国産車で30年以上前の車を快適に走らせようとすれば、足回りの パーツ交換は必須である。場合によってはボディ補強までやらないと本来の動きを取り戻せないこともある。つまり、今回の試乗でよく分かったのは年式が経っていてもしっかりとした開発コンセプトとそれに伴う製品作 りをしているメーカーの車は数十年ぐらいではクオリティに変化は現れないということなのである。勝手な想像であるが、100年後にこのM3をドライブしてもきっと同じドライブフィールを堪能できるような気がしてし まうほどである。
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絶妙なタイミングで30年近く前の足回りを体験させてもらったが、ではそこから30年経過した最新のサスペンションはどうなのであろう。 この性能を見極めるため現行車をワインディングへ持込みテストをおこなうことにした。テストに選んだ車両は3シリーズの320dブルーパフォーマンス。今や時代の最先端を行くディーゼルエンジン搭載のモデルであ る。 sp BMWサスペンション(後編)
BMWサスペンション(後編) sp エンジンパワー的にはワインディングを攻めるには若干非力ではあるが、車としてのトータルバランス、特に車体前後の重量バランスはお馴染 みの50:50を実現しているなど申し分のない仕様となっている。足回りの構造はE30型M3に採用されていた純粋なストラット方式ではなく、その発展系ともいえるダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式となっ ている。ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット方式とは現代車の主流サスペンションのひとつで、BMWでも数多くの車種に採用されている。ちなみにリアにはアーム類を追加したさらなる発展系となる5リンク式 のサスペンションとなる。このダブル・ジョイント・スプリング・ストラット方式のメリットは純粋なストラット方式よりも、よりタイヤが路面に対して垂直に保たれることにある。これによってコーナリング時でもタイヤ 大部分が路面に接地しているため、高い次元でのドライブが可能になるわけである。
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BMWサスペンション(後編)
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BMWサスペンション(後編)
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梅雨の時期ということもあり、路面は所々がウエットという状態のため「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」を「コンフォート」 にセットして試乗を開始。走りはじめてすぐに分かることは、F30型になっても接地性は良好であること。通常は路面が濡れていることから走行は慎重にならざるを得ないのだが、走り込んでくると限界が非常に高いこと が分かるため、いつの間にかドライ路面とほぼ遜色のない走りをすることができる。ワインディングでしかも所々がウエットだというリスクを考えると過剰な判断は禁物であるが、そのことを一瞬忘れさせてくれるほど 高い運動性能(コーナリング性能)なのである。
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ある程度のスピード域になると、やはり「コンフォート」ではもの足りなくなり「スポーツ」モードへと切り替えてみる。すると、ステアリン グに伝わるフィールはシャープになり、ますますワインディングを攻める体制が整うことになる。 sp BMWサスペンション(後編)
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BMWサスペンション(後編)
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BMWサスペンション(後編)
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しかし、この「スポーツ」モードでも決して乗り心地が悪くなるというのではなく、踏ん張りがさらに強くなるといった感じなので、 スポーツ志向の方は日常の走行からこの「スポーツ」モードでいいような気がする。もうひとつスポーツモードでワインディングを走るメリットとして、加速時のシフトアップのタイミング(回転数)が高くなることに ある。「コンフォート」モードではたとえマニュアルモードでのシフト操作でも、ある程度の回転数になると勝手にシフトアップしてしまうのだが、この「スポーツ」モードにすることでレッドゾーン付近まで引っ張る ことができるので思い通りのドライビングを楽しむことができる。今回の本題である足回りには直接関係のないことかもしれないが、ワインディングを攻めるにはこの「スポーツ」モードは必要不可欠なのであ る。
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BMWサスペンション(後編)
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もうひとつ、今回のテストで気づいたことはタイヤの性能が大きく影響しているということ。車もさることながらタイヤも日々進歩しているので当たり前なのだが、ウエット路面でも安心してアクセルを踏み込めるのは、タイヤのグリップ性能が格段に良くなっているのと同時に、その車に合ったサイズ、ゴム質、パターンをメーカー側が吟味しチョイスしている からなのである。 sp BMWサスペンション(後編)
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つまり、今回の結論として言えることは、その車に使用されるパーツは、足回りはもちろん、すべてその車に合った(合わせた)ベストなもので 作り上げられているということなのである。 このことからも分かる通り、車両を購入するとついつい車高を下げるためにサスペンションを交換したり、タイヤサイズを変更するなど手を加えてしまうが、実は高いお金を払ってチューンダウンしている…なんてことも あるので、形に捕われず良く考えてからパーツを購入してもらいたい。

最後になるが、今回は後編、後編と二回にわたってBMWサスペンションについて話してみたが、その良さは伝わっただろうか?とにかくここで分かってもらいたいのは、ノーマルの状態でここまで優れた足回りを持つ車は BMW以外他には存在しないということなのである。だからこそ最も完成系に近いノーマルを存分に味わってほしいし、味わい続けてほしいのである。
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BMWサスペンション(後編)
キタムラヒロコの視界良好!
「新しいものは、いつも」
 1ヶ月ほど前に、久しぶりに「横浜のアメ横」こと松原商店街へ足を運びました。八百屋さんの屋根(テントのような庇)に、空の段ボールがこれでもかと積み重なっている光景が有名な、昭和の風情がかなり感じら れる市場(いちば)です。店の設えはまるでバラック。その分迫力がある。どこも所狭しと道路に商品をはみ出させて安さを競っている。屋台の焼き鳥屋さんからは前が見えないほどの煙が立ちのぼっている。小松菜5 把120円など、スーパーではなかなか見ることのできない値段に思わず「おー」と声が出てしまう……。
 相鉄線天王町駅から歩いて5,6分のエリアですが、以前私はこの松原商店街の近くに住んでいて、毎週のように買い物に行っていました。そして商店街の近くには天王町シネパックというちいさな映画館があり、こち らにはたまに足を運びました。ロードショー作品を、封切られた数ヵ月後に2本立てで上映するような、席も100席あるのかなというくらいの広さ(狭さ)の映画館で『ショーシャンクの空に』や、ウィノナ・ライダ ー主演バージョンの『若草物語』を見た記憶があります。いつ行ってもお客は数人。こぎれいで居心地はすこぶる良く、自宅から歩ける距離に映画館がある(キレイな格好をしなくても行ける映画館がある)というしあ わせを毎回感じたものでした。
 今、天王町シネパック、という単語をネット検索しても、数件しかひっかかりません。誰かのブログに書かれていたりするんじゃないかと思っていたのですが、どうやらそういうこともないらしく、天王町シネパックと いう名の映画館はほんとうに存在したのだろうか、と訝ってしまうほど見つかりません。閉館しておそらく10年以上。跡地は駐車場になっていますが、そこはとても小さなスペースで、前の道を通るたびに私は立ち止 まって「白い壁に色あせたエメラルドグリーンの屋根の映画館だった、確かに」と思い出の中の映像を検証します。確かにあった、と。

 先週、みなとみらいに新しい商業施設がオープンしました。神奈川県初出店の42店を含め189店舗が入った6階建ての「MARK IS」。横浜美術館の真向かい、かつて横浜ジャックモールがあった場所に建てられ たもので、オープン日の6月21日は小雨が降っていましたが、かなりの人でにぎわっていました。
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「新しいものは、いつも」
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ところどころ、外壁に掛けるようなかたちでプランターがディスプレイされている。台風のときとか、落ちたりしないんだろうか、いやそんな こともちろん考えられているよね、とかなんとか思いながら近寄ってみる。イミテーションでなく本物の植物でした。いくつか種類があるらしい。 sp 「新しいものは、いつも」
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「MARK IS」の屋上には50種類以上のハーブや果物が植えられている菜園があり、収穫体験を楽しめるイベントも今後行われるのだそうで すが、そんな屋上の下にある様々なお店は、当然ですがどこも明るく、新しい店ならではの期待感みたいなものにあふれ飲食店では行列ができているところも多くて、この雰囲気に乗じて散財したいなあという気持ちを 刺激してくれました(ただ、ああ、本屋さんはなかった。残念!)

 近隣の会社に勤める会社員にとってはランチや飲み会の場所の選択肢が増えたことになるわけで、この日もおずおずと(?)偵察に来ている方をたくさん見かけましたが、横浜に新しいスポットができると私はいつも なぜだか、対のように、横浜からなくなった場所を思い浮かべます。「MARK IS」に行った帰りに頭に浮かんだのが、最初に書いた天王町シネパックでした。なんだろう、なにかのバランスを取りたいのだろうか。 それとも、にぎやかな場所で得た興奮をゆっくり鎮めたいのか。あるいは、忘れていないよと心の中で言いたいのか。もちろん「もうちょっと経って空いた頃になったらあの店へ行ってみよう」なんてことも考えているの ですが、目で見た光景をいったん脇に置いて、思い出の中にしかない映像をよみがえらせると、横浜という町のちいさな歴史をすこし知っているような気分になれます。手持ちの写真もなければネットにも(今のところ) 載っていない場所を覚えているということに、かすかに得意げな気持ちになったりもするのです。
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「新しいものは、いつも」
ドジ井坂:ビーチで遊ぼ!
「海の季節ですね。海で遊びましょう。」
 日差しが強烈でそして蒸し蒸し梅雨の中休み、やはり海の中はとても気持が良いですね。ビーチクラブは、一年中ウエットスーツ (それも無料)を用意して天気さえ良ければ、海に入って遊ぼうという活動です。ですから天気が良ければ12月でも春でも秋でも海に入って遊びます。しかし初心者の方は、やはり、巷が暑くなって「どこか涼しいと ころはないかしら?」と考えるようになると、みなさん、海にいらしゃいますね。身近な海遊び、百数十年前から始まった海水浴は、今でも安近短のシンボルです。海水浴の始まりは、欧州に19世紀に興った石炭と鉄に よる産業革命でした。その石炭を燃やした煤が欧州の街中を真っ黒にしてしまったそうで、今でも英国の砂岩の石積みの古い建造物外壁の黒いモザイクは、その石炭の煤が付着したものだとか。それは人間が創りだした公 害の始まりです。この産業革命のパトロンであった貴族たちは、16世紀から海には治癒力があることを知っていた。欧州の海辺には古くから軍事的な要塞とは別に綺麗なお城があるでしょう。そこで、街中が煤で覆われ た劣悪な公害環境で働いていた労働者を、再生つまりリクリエーションするために、貴族が都市近郊の海岸に海水浴施設や病院を造ったのが始まりです。それがやがて欧州をバカンス、そして世界をリゾートという巨大な 観光産業に発展するわけです。
 ところが当時の日本は、江戸時代からの世界で一番エコで公害のない国でした。そこで、欧州に始まった海水浴を視察した日本軍は、日本国民を健康に、そして欧米列強に負けない富国強兵のために奨励したのでした。 欧州に遅れること百年、日本は第二次世界大戦後の高度成長期に初めて公害を体験することになるのです。その後も勤勉な日本人は休まず働いて、そして様々な公害に苦しんでいます。子どもたちと一緒にもう少し海を楽 しみませんか。今回の写真はサーフィン体験している時のスナップです。

メール問い合わせは
info@beachschool.comまで

ビーチクラブの活動やトレーニングの様子はYouTube でご覧いただけます。
dojiisakaで検索してください。
http://www.beachschool.comエリアで

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ビーチクラブの活動をしていると、いつも子どもたちの笑顔に癒されます。よっちゃんは、初めてのサーフィン体験で自力で沖に出て波に 乗れるようなりました。
羽田BCのシャボン玉飛ばし
ことばは要りませんね。
 
 
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みゆちゃんは、小さい頃海が恐かった?トラウマ?でしたが、ビーチクラブに来るようになって、見事海の好きな女の子になってくれました。
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かなちゃんも親にボードを押してもらうことなく、自力で波に乗ります。
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こちらが元気をもらっています。
 
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時々、泣いているんだか、笑っているんだかわからないお子さんがいます。恐くて泣いている、でも楽しくて気持良くて笑っちゃう。
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あれ、大人だってサーフィンやりたいでちゅ。
 
 
 
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井坂は沖に出る時も波に乗るときも、方向修正の補助をしますが、ボードを押して波に乗せることはしません。沖に出ることも波に乗るこ とも自然と遊ぶために必要な英知を育む自立の場だからです。
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パパの背中に乗せてきました。

羽田BCのシャボン玉飛ばし
海に入らないといっていたことちゃん。パパと一緒に怖々海に入って来て、波に乗りはじめたら、「いやだ!」と言いながら十数回波に乗 ってました。心は複雑だったのでしょうね。パパの嬉しそうな顔。
   
〜〜参加費も用具の貸出しも無料!みんなで楽しく遊びましょう!〜〜

★ビーチクラブの予定
各ビーチクラブ 開催場所 開催日
逗子ビーチクラブ 神奈川県・逗子中央海岸 毎月第1土曜日
阿南ビーチクラブ 徳島県・阿南市北の脇海岸 毎月第1土曜日
湖西ビーチクラブ 静岡県・塩見ビーチ白須賀 毎月第1日曜日
豊橋ビーチクラブ 愛知県・豊橋小島ビーチ 毎月第1日曜日
ひらつかビーチクラブ 神奈川県・平塚ビーチパーク 毎月第2土曜日
おおいビーチクラブ 福井県・おおい長井浜海水浴場 毎月第2土曜日
かもがわビーチクラブ 千葉県・文理開成高校前 毎月第2日曜日
江ノ島ビーチクラブ 神奈川県・新江ノ島水族館前 毎月第3土曜日(※)
江の島東ビーチクラブ 神奈川県・江の島片瀬東浜 毎月第3日曜日
茅ヶ崎ビーチクラブ 茅ヶ崎ヘッドランド正面 毎月第3日曜日
羽田ビーチクラブ 東京都・大森ふるさとの浜辺公園 毎月第3日曜日

(※)江ノ島:7〜8月はお休みです。

他地域・詳細はビーチクラブオフィシャルサイトで
ご確認ください。
http://www.beachclub.jp
プロフィール紹介
山梨順一 山梨順一
14歳でレーシングカートに乗って以来、39歳の現在まで車漬けの人生を送るプロドライバー。これまでインプレッションしてきた車の数はチューニングカーを 含めるとゆうに300台を超える。レースでは2回シリーズチャンピオンを獲得。
北村浩子 北村浩子
FMヨコハマニュースアナウンサー
「book A to Z」、FM横浜ホームページ「ヒロ☆コラム」等を担当。趣味は読書、スポーツ観戦、横浜ベイスターズの大ファン
ドジ井坂 ドジ井坂
本名:井坂啓美
(いさかひろみ)
元プロサーファー
1969年 全日本サーフィン選手権にて優勝。現在は、海では『海おやじ』を、山では『 山おやじ 』を自称し、 海や山のアウトドアの遊びやレジャースポーツの普及をテーマに活動中!
[発行]株式会社モトーレン東名横浜 お問い合わせ先:mail.mg@tomei-yokohama.bmw.ne.jp
Tomei-Yokohama BMW WEBサイト : http://www.tomeiyokohama-bmw.jp/
MINI 東名横浜 WEBサイト : http://www.tomei-yokohama.mini.jp/
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