軽自動車の維持費負担は普通自動車より低い?節約のコツも併せて紹介

軽自動車には、経済性に優れているというイメージが根付いています。初めての車や通勤用の車として、軽自動車の購入を検討している方もいるのではないでしょうか。

 

軽自動車には普通自動車にはない制約があるため、用途や予算に合わせて購入を決めるのがおすすめです。

 

そこでこの記事では、軽自動車の維持費の目安や節約のコツについて紹介します。普通自動車との比較についても解説していますので、購入を検討している方は参考にしてください。

 

  • 軽自動車の維持費を構成する要素
  • 軽自動車の維持費を普通自動車と比較
  • 軽自動車の維持費を節約するためのコツ
  • 自分に合った中古車を探すならケーユーへ
  • まとめ

 

軽自動車の維持費を構成する要素

 

車の維持費には、さまざまな要素が関係しています。以下は軽自動車の維持費に影響を与える主な要素です。

・軽自動車税種別割

・自動車重量税

・自賠責保険料

・自動車保険料

・燃料代

・メンテナンス費用

・車検費用

・駐車場利用料

 

軽自動車の維持費を予算内で管理できれば、快適なカーライフを送れるでしょう。ここでは、それぞれの要素について解説します。

 

 

軽自動車税種別割

軽自動車税種別割は、4月1日時点で軽自動車を所有している人を対象とした税金です。年の途中で軽自動車を購入した場合には、購入した翌月から3月までの月割税額に相当する証紙代金を納めます。自家用乗用車の軽自動車税種別割の納税額は下記の通りです。

 

・四輪以上(乗用)自家用

 平成27年3月31日までの登録車(年額):7,200円

 平成27年4月1日以降の登録車(年額):18,000円

 登録後13年超(年額):12,900円

 

(引用:『渋谷区自動車税種別割』 https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kobai/keiji/keiji.html)


(2023年8月時点の情報です)

 

 

最初の新規検査から13年以上が経過した軽自動車については、従価税率が適用されます。グリーン化特例とは環境への配慮を奨励するために設けられた優遇措置です。新規検査を受けた翌年度のみ適用されます。グリーン化特例(軽課)対象車の税額は以下の通りです。

 

・四輪以上(乗用)自家用

 75%軽減(年額):2,700円

 特例適用外の車両(年額):10,800円

 

(引用:『渋谷区自動車税種別割』 https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kobai/keiji/keiji.html)


(2023年8月時点の情報です)

 

軽自動車税種別割は普通自動車に適用される自動車税種別割よりも低い納税額を採用しているのが特徴です。軽自動車なら毎年の納税額を軽減できるでしょう。

 

 

自動車重量税

自動車重量税は、車両重量に基づいて課税される税金です。新車購入時や車検時に支払います。支払うタイミングは普通車の場合、新車登録時に、軽自動車は新規検査時に3年分、その後は車検のタイミングで2年分ずつ納付するケースがほとんどです。

 

重量税の税額は0.5トンと登録後の年数によって細かく設定されていますが、軽自動車は

車両の重さにかかわらず、低額が設定されています。このことから、軽自動車の税額は、普通自動車よりも低く抑えられていることがわかります。

 

また環境性能に優れた「エコカー」については減税の特例措置があります。2026年4月30日までに新車登録を行った車について、燃費の基準達成度合いにより、減税措置として25%減税・50%減税・100%減税(免税)の設定です。

 

・エコカー

3年自家用:0円

2年自家用:0円

 

エコカー(本則税率からの軽減)本則税率

3年自家用:75,00円

2年自家用:5,000円

 

エコカー(本則税率からの軽減)75%

3年自家用:1,800円

2年自家用:1,200円

 

エコカー(本則税率からの軽減)50%

3年自家用:3,700円

2年自家用:2,500円

 

エコカー(本則税率からの軽減)25%

3年自家用:5,600円

2年自家用:3,700円

 

エコカーの対象外

3年自家用:9,900円

2年自家用:6,600円

 

(引用:『2023年5月1日からの自動車重量税の税額表』https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001599517.pdf)


(2023年8月時点の情報です)

 

次回の車検(継続検査等)を受けるときの自動車重量税の税額を知りたい方は、国土交通省のサイト「次回自動車重量税額照会サービス」から車台番号、検査予定日を入力することで検査予定日の時点の自動車重量税を紹介することができます。

 

 

自賠責保険料(強制保険)

自賠責保険は、自動車損害賠償保障法によって加入が義務付けられている強制保険です。交通事故における被害者の救済を目的としています。

 

新規購入や継続使用で車検を受ける際に、次回の車検まで有効な自賠責保険に加入しなければなりません。自家用乗用車の軽自動車の自賠責保険料は下記の通りです。

 

・契約期間24か月

自賠責保険料:17,540円

 

・契約期間25か月

自賠責保険料:18,040円

 

・契約期間37か月

自賠責保険料:24,010円

 

(引用:『軽自動車自賠責保険料』https://www.ms-ins.com/personal/car/jibaiseki/example.html


(2023年8月時点の情報です)

 

軽自動車と普通乗用車の自賠責保険料を比較すると、軽自動車の自賠責保険は抑えられた料金となっています。

 

 

自動車保険料(任意保険)

自動車保険とは、自賠責保険では補えない損害をカバーする保険のことです。任意保険とも言われており、法律による保険の加入義務がありません。

 

ただし、任意保険は保証の範囲が広く、対人賠償、対物賠償、人身傷害、搭乗者傷害などにも保険が適用されます。

 

自賠責保険とは異なり、自動車保険料は法律で定められていません。契約内容や契約会社によって差が出るでしょう。ただし、一般的には普通自動車より軽自動車のほうが安い傾向にあります。

 

 

燃料代

燃料代は、毎月の維持費に関係する項目のひとつです。軽自動車は普通自動車よりも車体が軽く、毎月の燃料代が安いというイメージを持たれていました。

 

しかし、最近では電気モーターとエンジンを組み合わせたハイブリッド車が普及しており、燃費性能に優れた普通自動車が増えています。燃料代については、車種やモデルごとに変わってきています。

 

燃料代は運転の仕方によっても変わります。急発進や急ブレーキを繰り返すと通常よりも多くの燃料を費やす可能性があります。

 

 

メンテナンス費用

安全で快適な走行には、日頃からのメンテナンスが欠かせません。軽自動車の主なメンテナンス費用は下記の通りです。

 

・オイル交換

・タイヤ交換

・エアフィルター交換

・ブレーキパッド交換

・ベルト類の交換

・点検や調整

・車検費用

 

一般的に普通自動車よりも軽自動車のパーツのほうが、安い傾向にあります。ただし、車両のコンディション、故障の頻度、走行距離、使用年数などによっては、普通自動車よりも高額になるケースがあるでしょう。

 

 

車検費用(基本料)

 

車検費用の内訳は、車検の基本料金、法定費用、整備費用の3つです。法定費用には自動車重量税、自賠責保険、検査手数料が含まれますが、軽自動車のほうが安く設定されています。検査手数料は普通自動車が2,300円、軽自動車が2,200円です。(2023年8月時点の情報です)

 

車検の基本料金は利用する店舗やボディサイズによって異なります。整備費用については、車両の状態によって異なるでしょう。軽自動車のパーツは安価な場合が多いため、比較的安く抑えられる可能性があります。

 

(引用:『国土交通省|検査手数料』https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/assets/pdf/denshika_tesuryo.pdf?t=1691716798349


(2023年8月時点の情報です)

 

 

駐車場利用料

自宅に駐車場が備わっていない場合、駐車場の確保が必要です。月極駐車場の利用料金については、サイズによる価格の差異を設けない傾向にあります。軽自動車による駐車場代の割引の可能性は低いでしょう。

 

例外として、スペースの関係により軽自動車のみの駐車が可能な区画を設けている場合、通常よりも安く設定しているケースがあります。

 

 

 

 

軽自動車の維持費を普通自動車と比較

 

軽自動車と普通自動車を比較した場合、いくつかの項目で金額に違いが生じるでしょう。軽自動車と普通自動車の維持費のシミュレーション例は下記の通りです。

・燃費

ホンダ N-BOX(L、2WD):21.2km/L

トヨタ ヤリス(G、2WD):21.4km/L

 

・ガソリン代(1リットルを170円、年間走行距離を1万キロで計算)

ホンダ N-BOX(L、2WD):約8万円

トヨタ ヤリス(G、2WD):約8万円

 

・軽自動車税種別割、自動車税種別割

ホンダ N-BOX(L、2WD):1万800円

トヨタ ヤリス(G、2WD):3万500円

 

・車検法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、検査手数料)

ホンダ N-BOX(L、2WD):約3万円

トヨタ ヤリス(G、2WD):約3万7,000円

 

・年間維持費の目安

ホンダ N-BOX(L、2WD):約12万8,000円

トヨタ ヤリス(G、2WD):約15万2,000円

 

 

自賠責保険は2年分の料金で計算しています。また、N-BOXとヤリスはエコカー減税の対象です。N-BOXについては最大25%、ヤリスについては最大50%の減税が適用されます。

 

上記に加えて、車を維持する際にはメンテナンス代、自動車保険料、駐車場代などもかかります。駐車場代については1万円~5万円が目安ですが、地域によって金額に差があります。

 

 

 

 

軽自動車の維持費を節約するためのコツ

 

車の維持費を削減すれば、毎月の収支の改善に役立ちます。軽自動車の維持費を節約するためのコツは以下の5つです。

 

・エコカーを選ぶ

・燃費性能が高い車を選ぶ

・適切な自動車保険を契約する

・普段からこまめにメンテナンスする

・契約する駐車場を注意深く選ぶ

 

毎月の維持費を抑えることができれば、急な出費が発生したときでも対応できるでしょう。ここでは、それぞれのコツについて解説します。

 

 

エコカーを選ぶ

国土交通省が規定する環境基準を満たす軽自動車を購入すれば、税制負担の軽減が可能です。主な減税制度としてエコカー減税やグリーン化特例などがあります。

 

エコカー減税とは環境性能に優れた車の購入者や所有者が受けられる減税制度です。車種やグレードによって異なりますが、最大で100%の自動車重量税の減税が適用されます。

 

グリーン化特例は、環境性能に優れた車に減税する制度です。年式が古い車に対しては増税されます。エコカー減税とグリーン化特例は、基準を満たしていれば中古車に対しても適用される制度です。

 

 

燃費性能が高い車を選ぶ

以前の軽自動車は、ガソリンエンジン搭載モデルが一般的でした。最近では、電気モーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドやモーターで発電した電力で電装品を動かすエネチャージなどを搭載したモデルが販売されています。

 

三菱自動車では、自宅での充電に対応した「eKクロスEV」を2022年に発売しました。力強い走りと低燃費走行の両立を実現しています。燃費性能が優れている車を選ぶことで、毎月の燃料代の削減を期待できるでしょう。

 

 

適切な自動車保険を契約する

自動車保険は、快適なカーライフを送るために欠かせないセーフティネットです。交通事故や自然災害による損害から車を守れます。

 

一方で自動車保険に加入した場合、保険料を支払わなければなりません。保険料は車種、年式、利用状況などに基づいて設定されるため、ライフスタイルに合ったプランの選定が重要です。

 

使用頻度に応じて契約内容を調整したり、不要なオプションを削除することで保険料は変わってきます。自動車保険は会社ごとに料金や内容が異なります。保険会社の見直しも、維持費の軽減に役立つ方法のひとつです。

 

 

普段からこまめにメンテナンスする

車の性能や機能を最適な状態に保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。エンジンオイル交換、エアフィルターの交換、タイヤ交換を怠ると、燃費性能は悪化します。

 

定期的なメンテナンスを心掛ければ、パフォーマンスの向上や燃料効率の最適化による燃料費の節約が可能です。

 

定期的なメンテナンスは、エンジンやパーツの寿命を延ばす効果があります。小さな問題が大きな故障に発展する前に対処できるため、結果として多額の費用を要する事態を未然に防げるでしょう。

 

 

契約する駐車場を注意深く選ぶ

駐車場の利用料金は地域によって異なります。安い駐車場が近くに見つかったなら、移動を考えるのが適切です。

 

安価な駐車場を選ぶことにより、月々の駐車代を抑えられるので長期間にわたって使用する場合、大きな節約効果が期待できるでしょう。

 

駐車場を選択する際には、料金に加えて設備や状態のチェックが大切です。舗装されていない砂利敷きや未整備の駐車場を長期間利用すると、車に悪影響を及ぼす可能性があります。車の安全性や整備面を考えて、駐車場を選ぶのがよいでしょう。

 

 

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まとめ

毎月の維持費を軽減したい方には軽自動車がおすすめです。税金の優遇やメンテナンス費用の安さなどのメリットがあります。ただし、普通自動車が適しているケースがあるため、慎重な車選びをおすすめします。

 

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