軽自動車の車検費用はどの程度?内訳や高くなる理由、節約のコツを紹介

車検は国に義務付けられている検査制度で、公道で車を使用するためには欠かせません。有効期限が定められており、期限切れの車で公道を走行した場合は罰則があります。小型特殊自動車以外の車は、定期的な車検が必要です。
普通車と比べて維持費が安い軽自動車の場合は、どのくらいの車検費用が発生するのでしょうか。今回は、軽自動車の車検費用の内訳や、価格が高くなる理由について解説します。費用を節約するためのコツも紹介するので、車検を受ける際に役立ててください。
- 軽自動車の車検費用は2種類に分けられる
- 【法定費用】軽自動車の車検費用の内訳
- 【点検・整備費用】軽自動車の車検費用の内訳
- 軽自動車の車検費用をシミュレーション
- 軽自動車の車検費用が高くなるケース
- 軽自動車の車検費用を安くするコツ
- 信頼できる業者に車検を依頼したいならケーユーへ!
- まとめ
軽自動車の車検費用は2種類に分けられる
車検にかかる費用は所有年数や依頼先によって変化します。そのため、具体的な車検費用の計算には、内訳に関する理解が必要です。軽自動車をはじめ、車検にかかる費用の内訳は下記の2種類に分けられます。
・「法定費用」 ・「点検・整備費用」
それぞれ支払う目的や金額が異なるので、費用の目安を計算するために把握しておきましょう。
どこで車検を受けてもほぼ変わらない「法定費用」
車に関する税金や保険会社に支払う保険料を「法定費用」と呼びます。金額が国によって定められているため、同クラスの車であれば依頼する店舗で費用は大きく変化しません。
「法定費用」の金額は、車の種類や重量によって決まります。所有している車が普通車と軽自動車のどちらに分類されるか、車両重量は何kgなのかを確認することで「法定費用」の目安が計算できます。
車検の依頼先や車の状態によって変わる「点検・整備費用」
車検時の点検や整備にかかる費用は、依頼先や車の状態によって変化します。一般的に依頼できる業者は、ディーラーや車検専門店、整備工場の他にガソリンスタンド、カー用品店などです。業者ごとでサービス料金を設定できるため内訳の詳細が異なります。
車検は公道を走行するために、決められた基準を満たさなくてはいけません。経年劣化が進んだ車や走行距離の長い車は、部品の交換が必要になるため、点検・整備費用の総額が高くなる傾向にあります。
【法定費用】軽自動車の車検費用の内訳
車検費用は大きく2種類に分けられますが、総額の算出には更に細かく料金を確認する必要があります。まずは、国が支払いを義務付けている法定費用の内訳から確認しましょう。法定費用には以下の3種類が含まれています。
・自動車重量税 ・自賠責保険料 ・検査手数料(印紙代)
これらに消費税は発生せず、自動車重量税や検査手数料は不課税、自賠責保険料は非課税として扱われます。
自動車重量税
自動車重量税とは、自動車重量税法に基づいて創設された国税です。車両の重量や環境に配慮した機能の有無、新車登録後の経過年数に応じて課税されます。軽自動車で発生する自動車重量税は以下の通りです。(継続検査時)
・
(引用:『2023年5月1日からの自動車重量税の税額表』https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001599518.pdf)(2023年8月時点の情報です)
環境性能を有したエコカーであれば、経過年数による課税はなく、自家用と事業用ともに同じ金額です。エコカー以外は、一定の経過年数によって増額されます。増加する幅は、事業用車両の方が少ないです。
自賠責保険料
自賠責保険料は、加害者の経済的負担の軽減と、被害者の救済を目的とした保険です。原動機付自転車を含む車両の所有者は、加入が義務付けられており、違反すると懲役刑や罰金刑が科されます。
契約期間は複数の選択肢から選べますが、車検の期間と同時に更新する方法が一般的です。車検を受けるタイミングは、初回を除いて2年ごとになるため、24か月契約がよく選ばれます。軽自動車が24か月で契約した場合の自賠責保険料は17,540円です。
検査手数料(印紙代)
検査手数料とは、車検証などの交付で発生する手数料をまとめた費用です。印紙を購入して支払うため印紙代とも呼び、国や自動車検査独立行政へ支払います。
軽自動車の車検で発生する検査手数料は以下の通りです。
■申請方法
▼持込検査
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(引用:『継続検査(車検) | 軽自動車検査協会 本部』https://www.keikenkyo.or.jp/inspection/inspection_000008.html)(2023年8月時点の情報です)
検査手数料は、法定費用の中で納める金額が変わる唯一の費用です。申請方法によって手数料に違いがありますが、検査手数料の費用を抑える方法としてワンストップサービス(OSS)があります。
ワンストップサービス(OSS)とは、車検をより便利にスムーズに行うためのサービスで、今まで行っていた、複数の事務手続きや書類提出などをインターネットで24時間いつでも申請できるサービスです。ワンストップサービス(OSS)を活用すれば、費用を抑えることが可能です。
【点検・整備費用】軽自動車の車検費用の内訳
点検や整備にかかる費用は、依頼する業者によって異なるため、車検費用の総額に大きく関わります。どのような項目で費用が発生するか確認しておくと便利です。点検や整備で発生する費用は主に下記の2種類があります。
・法定点検や検査に必要な費用 ・メンテナンスや修理に必要な費用
車検費用を安く抑えたい方は、これらの料金を比較して依頼先を選びましょう。
法定点検・検査費用(基本料金)
車検を業者に依頼した場合、整備箇所の選定や法定点検、作業代行などに費用が発生します。これらの費用は依頼先によって費用に差が出やすく、ディーラーや車検専門店をはじめ、カー用品店やガソリンスタンドなど、それぞれの得意分野によっても費用が異なります。
ディーラーはサービスの質が高い分、費用が高くなる傾向にあります。必要最低限の整備を行う車検専門店は、作業期間の短さが魅力です。また、カー用品店やガソリンスタンドは、休日や祝日に関係なく依頼できます。費用だけでなくサービス内容の比較も重要です。
メンテナンス・修理費用
点検を実施した結果、修理や交換、メンテナンスが必要な場合は追加で費用が発生します。車の部品は年数が経つと劣化が進むため、車検のタイミングで基準に満たないものがあれば修理や交換が必要です。また、異常が見られない場合でも、損耗している部品を予め交換して事故を予防する場合もあります。
エンジンオイルやフィルターは、定期的に交換が必要になります。車検時に合わせて交換するケースが多く、車検で修理や交換、メンテナンスに費用がかかることを把握しておきましょう。
軽自動車の車検費用をシミュレーション
実際に軽自動車の車検費用がどのくらいか、ケーユーの車検シミュレーションで確認しましょう。ワゴンRやムーブ、タントなどの一般的な軽自動車を想定します。
軽自動車の基本的な車検費用の内訳は以下の通りです。
・法定費用
重量税:6,600円
自賠責:17,540円
印紙税:1,400円
・基本料金
整備基本工賃:13,200円
保安確認検査:13,200円
・合計:51,940円
(参考:『車検シミュレーション|充実の保証・サービス|中古車検索・販売ならケーユーで!』https://www.keiyu.co.jp/service/simulation/)(2023年8月時点の情報です)
ケーユーで軽自動車の車検を依頼した場合、部品交換や会員割引などを除けば、51,940円で依頼できます。ただし、上記の料金内訳は、おおよその見積もりです。現車の状態を確認しないと不明確な部分もあるため、お気軽に実車の見積もりをご相談ください。
軽自動車の車検費用が高くなるケース
元々の車検費用が安い軽自動車でも、請求額が高くなる可能性はゼロではありません。
軽自動車の車検費用が高くなるのは、下記のようなケースが考えられます。
・登録から一定年数経過した車に乗っている場合
・車検の基準に不適合となる修理箇所が多い場合
・工賃が高い場合
車検にかかる費用を抑えたい方は、これらのケースに当てはまらないように気を付けましょう。
登録から一定年数経過した車に乗っている場合
新車登録から一定の年数が経過すると、法定費用が変わるため費用が上がります。なぜなら、法定費用内の自動車重量税は、13年と18年のタイミングで高くなるからです。軽自動車の場合はエコカーでない限り、自家用と事業用どちらも税率が重くなります。
また、車検費用だけでなく自動車税も13年目を境に上がるので、古い車は全体的に税負担が増えます。車検を迎える前に所有している車が、新車登録から何年経過しているか確認しましょう。
車検の基準に不適合となる修理箇所が多い場合
車検の基準を満たしていない箇所があれば、故障や事故を避けるために部品の交換や修理が必要です。特に古い車両や走行距離が長い車両は、劣化や消耗の激しい箇所が複数あるかもしれません。交換や修理の必要箇所が多くなればなるほど、部品や作業に費用がかかり総額が増えてしまいます。エンジンのような動力に深く関係する部分や、純正パーツでの交換などは高額になる可能性が高いです。
普段からこまめにメンテナンスを行っておけば、交換や修理が必要な箇所を早めに発見、対応できます。トラブルリスクを抑えながら車に乗ることができるうえ、車検の請求額で驚かなくて済むでしょう。
工賃が高い場合
専門的な知識や技術が豊富な依頼先は、車検の基本料金が高く、工賃が高額になりやすい傾向にあります。数ある業者の中でも、ディーラーは高くなる傾向が強いです。ディーラーでは、技術力の高い整備士が細かく区切った項目の点検を実施するため、工数が多く費用がかかります。
パーツの交換が必要になった際は、純正の高額な部品を用いる点も費用がかかる理由のひとつです。ただ、質の高い整備を受けられる点は魅力的と言えるでしょう。
軽自動車の車検費用を安くするコツ
軽自動車であっても車検でまとまった費用がかかります。少しでも費用を抑えたいと感じる方も多いでしょう。
軽自動車の車検費用を安くするには以下のような手段が有効です。
・割引が充実している業者に依頼する ・ユーザー車検を利用する
・複数の業者から見積もりを取る
車検にかかる費用を抑えるために、紹介する手段を役立ててください。
割引が充実している業者に依頼する
業者が実施している割引サービスや、配信されているクーポンを活用すれば、車検費用を抑えることが可能です。ただし、全ての業者で実施しているとは限りません。業者によって、割引サービスや配信クーポンの内容は異なります。
いくつかの業者を比較して、割引内容が充実している業者を利用しましょう。また、会員登録や予約期限など、条件を満たさないと割引が受けられない場合もあります。割引サービスや配信クーポンを活用するために、無理をしていないか注意も必要です。
ユーザー車検を利用する
ユーザー車検は、業者へ依頼せずに自分で車検を行うため、費用の節約になります。自動車に関する知識が豊富な方や、作業時間がある方におすすめです。
整備が不十分で不合格になったり、不具合箇所の整備を検査場で行ったりするので、車検の作業経験や知識が必要になります。車検の判定は、運輸支局または軽自動車検査協会へ、自分で持ち込まなくてはいけません。準備から検査まで一通り行うと、時間や手間がかかります。ある程度の時間を確保しておきましょう。
複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から車検の見積もりを取り、比較して安価な業者を選ぶのも方法のひとつです。
車検を依頼する場合は、主に下記の業者へ相談します。
・ディーラー ・中古車販売店 ・カー用品店 ・ガソリンスタンド ・車検専門店
ディーラーや車検専門店は費用が高い分、質の高い整備を受けられるでしょう。一方中古車販売業者やカー用品店は、割引サービスを実施している業者が多く、車検費用を抑えやすい特徴があります。
ガソリンスタンドは、価格が安く営業時間も長いため依頼しやすいですが、在籍者によって技術に差が出る場合があります。自身が求める安心感や利便性の中で、安く利用できる業者を選びましょう。
信頼できる業者に車検を依頼したいならケーユーへ!
50年以上の実績がある、中古車販売店のケーユーでは、車検のご予約も承っています。
また、満足できる車検を受けていただけるように、下記のサービスや作業を実施しています。
・各種割引サービスを実施 ・スピード車検を実施
Webで簡単に行える車検シミュレーションもご用意していますので、まずはお気軽にご相談ください。
各種割引サービスを実施
ケーユーでは複数の割引サービスを提供しており、同時に活用することで、お得に車検を受けることができます。
ケーユーで使用可能な割引サービスは以下の通りです。
・ケーユーカード割引 条件:ケーユーカード会員
・早期予約割引 条件:作業1か月前の予約
・代車不要割引 条件:代車を手配しなくてもよい
・平日割引 条件:土日祝以外の受付と引き渡し
ケーユーのメンバーズカードは、車検の基本工賃が安くなるだけでなく、便利なロードサービスや板金塗装修理の工賃割引などの特典も利用できます。
スピード車検を実施
ケーユーでは、「たちあいバリュー車検」というスピード車検サービスを実施しています。車検は本来であれば、依頼先に数日間は車を預けて行う作業です。しかし、スピード車検なら当日で作業が完了し、乗ってきた車でそのまま帰宅できます。注意点としては、実施している店舗が限られていることです。
国土交通省の地方支分部局のひとつ、関東運輸局の指定工場で認可を受けた車検サービスの工場のみ実施しています。最寄りに対象の店舗があれば、ぜひご活用ください。
まとめ
軽自動車の車検費用は、「法定費用」と「点検・整備費用」に分けられます。法定費用は、国が支払いを義務付けているため、金額の変動が少ないです。
一方、点検・整備費用は、業者や整備箇所によって金額が変わります。車検費用を抑えたい方は、お気軽にご相談ください。